アコヤ真珠は日本で有名な真珠の1つですが、中国産のアコヤ真珠についての真相を解明していきます。

アコヤ真珠とは?

アコヤ真珠はご存じの通り日本を代表する真珠として世界中に親しまれており、世界でも有名な真珠の一種です。1つの貝から一つの真珠しか採れない事や、一種のブランド化していることからも、高額で取引されています。

アコヤという名前は、日本の愛知県阿久比町の古い地名で、この付近で採れた真珠をアコヤ珠と呼んだことから、アコヤ真珠と呼ばれるようになりました。

アコヤを漢字で表記する事は少ないですが、漢字では「阿古屋」と書きます。日本で養殖される真珠は海水温など環境が非常に優れており、テリや輝きにおいて特に優れいています。

中国産アコヤ真珠とは?

アコヤ真珠=日本国産というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、現在は必ずしもすべてが日本産とは限りません。知る人は非常に少ないかと思いますが、私たちのお隣の国である中国でもアコヤ真珠は養殖されており人気があります。

現在中国の真珠市場はほとんどが淡水パール【淡水域で養殖される真珠】なのですが、北海や広西地区では海に面している為に海真珠が養殖されています。

そして、ここでは日本で有名なアコヤ真珠も養殖されているのです。

以前YouTubeで中国でのアコヤ真珠養殖の実体が把握できたのですが、最近は見れなくなってしまいました。

もしまたアップされたときにはシェアさせていただきます。

なを当店では中国産アコヤの取り扱いはございません。

中国産なのにどうしてアコヤ真珠なのか?

少し疑問に感じる点として、なぜ中国で養殖されているのにアコヤ真珠と名乗ることが出来るのかという点です。これはすごく単純な事で、アコヤ真珠の母貝であるアコヤ貝を中国で育てているというだけの理由です。

例えば日本で有名な桜・ソメイヨシノが海外に輸出され各地で見られ、ソメイヨシノと表記されているのと同じように、日本のアコヤ貝も中国で育てられているという事情です。

ただ実は言うとアコヤ貝は太平洋やインド洋の亜熱帯地区に広く分布している為、日本以外でもアコヤ貝は採れるというのが実情です。

しかし、同じアコヤ貝でも海水の温度や育てられる環境が日本とは異なると真珠の品質も変わって来ます。それでやはり日本で養殖されるアコヤ真珠の方がテリや輝きにおいて勝っているので、日本産のアコヤ真珠は特に優れているというわけです。

中国産アコヤ真珠が日本に流通している可能性

日本で売られているアコヤ真珠ネックレスは沢山ありますが、その値段は高額なものから低価格なものまで様々です。低価格の商品は真珠の形や巻きにおいて高額の物よりも劣っていますが、それ以前に中国産という可能性も十分あります。

原産地は違っても同じアコヤ貝から採れる真珠は確かにアコヤ真珠と呼べるわけですから、嘘ではありませんし、先ほども触れたように、アコヤ真珠の母貝であるアコヤ貝は広く分布しています。

日本はなんでもコスト削減で輸入品に頼る傾向がありますから、日本にも中国産のアコヤ真珠が沢山流通していると言えるのではないでしょうか?

現に私自身中国語が理解できますので中国語のページを普段から閲覧していますが、やはり中国で養殖しているアコヤ真珠を日本に流通している事実をしっかりと確認できています。

先日閲覧したあるページでは、こんな苦情が寄せられていました。

「私たち中国人は一生懸命中国でアコヤ真珠を育てていて、自分たちの給料は少ないが、流通後の日本ではかなりの高額で取引されている!!」といった不満です。

しかしながら、以前真相を確かめるべく現地中国にある真珠市場に行ってアコヤ真珠が中国で養殖されているのかどうかを聞いてみましたが、答えは意外な事に「中国ではアコヤ真珠は養殖していない!アコヤ真珠は日本のだ!」という答えでした。

その方が知らないだけなのかもしれませんが、実際にはかなりの中国産アコヤ真珠が存在しています。

 

例えば安価なコバルト焼きのアコヤ真珠や、低価格帯のアコヤ真珠は中国産である可能性が高いです。丁寧に書いてくれている場所もありますが、ほとんどは書かないと思います。

ちなみに当店では扱っておりません。

せっかくアコヤ真珠を購入するなら国産のアコヤ真珠を一度でいいから手にしてみたいものです。そこで通販やテレビショッピングなどでは時々低価格でアコヤ真珠が取引されていますが、あまりに安い物に関しては原産地の表記があるかどうかをご確認ください。

まとめ

中国産のアコヤ真珠とは、日本で有名なアコヤ貝が中国で養殖されている事を指します。養殖環境が日本と異なることからも、品質において日本のアコヤ真珠には及びませんが、現在日本で販売されているアコヤ真珠も中国産である可能性は否定できませんので、本物のアコヤ真珠を手にしたい方は原産地の確認が必要になります。(1-2万程度の低価格品)