オーロラ花珠は本当に巻いていますか?
今回はこのキーワードで記事を書いていきます。
真珠について詳しくなかった当時は、オーロラ花珠というのは本当に素晴らしいパールだと思いました。
テリ・まき・キズ項目をみても最高です。
でも色々なオーロラ花珠を扱うようになってきて見方が少しずつ変わって来ました。
その結果当店が扱っているオーロラ花珠の基準が引き上げられ、今では本当に限られた部分になってきました。
こちらの記事でも取り上げましたが、オーロラ花珠と言っても品質は様々です。
松竹梅と、品質ごとに値段が設定されているのでオーロラ花珠と言っても一応に値段だけでは判断できないことがお分かりいただけるかと思います。
わからない方の為にもう一度書きますが、同じオーロラ花珠で同じ仕入れ先でも値段の違いと綺麗さの違いは明らかです。
経年劣化しているからテリがないとか、そういう事ではありません。
同じ時期の真珠でも、グレードにかなり差があるという事です。
もちろん鑑定書では同じ表記です。
それで、オーロラ花珠は巻いているのかどうかと言われれば下のグレードのほとんどは巻いてないですしテリもないです。
まき具合と見た目はかなり重要になってきますが、巻いていて綺麗だなと思わせるパールというのは干渉色がしっかりと出ていてなおかつテリがあるもの。
パッと見てテリが良くて綺麗なパールというのは目立ちます。
下の方のグレードでこの綺麗な干渉色が出ているパールというのはほとんど見かけないです。
(これが中間クラスになってくると、見た目でもテリとまきが全然違うのがわかります。)
もちろん下のグレードも基準をクリアしているので理論や数値的にはクリアしていると思われますが、見て巻いているという印象は受けないのが事実です。テリもボヤっとしています。
それで現状どんなことが起きているかというと、安いオーロラ花珠はとにかく売れるという事です。
これは日本に限った事ではなく、海外でもとにかく価格が重視されているのが現状です。
当店でも時々安い物が欲しいという要望がありますので出すことはございますが、あまり出したくはありません。
こういったパールを扱うとどのような事が起きるかと言いますと、苦情がきます。
「こんなのは花珠じゃない!」と怒る方もいます。
ネット上でも一部見られますが、鑑別書が付いていない百貨店のネックレスの方がテリがあって綺麗だったという意見なども見られます。
オーロラ花珠が悪いと言っているわけではないです。
私はオーロラ花珠が大好きです。
でも、下のグレードがよく売れるという事は、市場に出回っているのは下のグレードの可能性が高いという事です。
ちょっとグレードが上がるオーロラ花珠というのは本当に綺麗です。
数万の違いで入手できるわけですから、この記事をご覧下さった方にはぜひ手にしていただきたいと思っています。
私も欲しい時は今すぐ欲しいと思いますが、予算不足の時もあります。
でもオーロラ花珠は20万越えです。ちょっと我慢してお金を貯めれば、後悔しないオーロラ花珠が買えるという事を覚えていただきたいと思います。