三重県伊勢志摩で入手できる淡水真珠ネックレスの真相について紹介していきます。
三重県伊勢志摩英虞湾とは?
真珠に詳しい方なら、真珠ネックレス=三重県伊勢志摩英虞湾を思い浮かべる方が多いかもしれません。
あの有名なミキモト記念館も三重県にありますので、古くから観光地化しています。
伊勢志摩の英虞湾は、ミキモト記念館よりも少し南に位置しますが、英虞湾周辺は真珠養殖に適しているリアス式海岸ですので、多くの養殖業者が付近に点在します。
賢島での真珠ネックレスの購入
近鉄志摩線の終点駅、賢島を降りれば真珠販売店や現地の直売所などが各地に存在し、真珠を見る目さえあればお手頃価格でネックレスを購入することが出来ます。
価格は数千円程度の物から数十万円するものまで様々です。
中には一生ものの真珠を求めて賢島まで行く方もおられるようです。
また、伊勢志摩で購入した真珠ネックレスをインターネット上で中古品として出品されている方も見かける事があります。
英虞湾の淡水真珠とは?
今まであまり気にする事はありませんでしたが、先日とある通販でこんな文面を見かけました。
「三重県伊勢志摩で購入した淡水真珠です。」
気にならない方がほとんどだと思いますし、伊勢の真珠ですので信用できるというのが第一印象かと思いますが、「伊勢志摩英虞湾は海なのに、淡水真珠は養殖しているのだろうか?」
という素朴な疑問が浮かびました。
(もちろん淡水真珠が中国産という事は知っていたので答えはわかっているようなものですが。)
地図で三重県を見渡しても、真珠養殖をしているような湖はありませんし、琵琶湖や霞ケ浦は三重県ではありません。
この悩みを解決するべく、真珠に関して興味を持ち始めた当時、実際に三重県伊勢志摩英虞湾へ行って確認してきました。
英虞湾で見つけた淡水真珠
結論から言いますと、三重県伊勢志摩でも淡水真珠は販売されています。
とても綺麗なマルチカラーのネックレスや、大珠11㎜の淡水真珠ネックレスなど、価格帯も様々です。
しかしながら、英虞湾は海であって淡水ではありません。
そこで、素朴な疑問を投げかけてみました。
「こちらでは淡水真珠も養殖されているのですか?」
答えはNoでした。
でも紹介しているように、日本の淡水真珠は琵琶湖・霞ヶ浦などですが、ほとんどは中国からの輸入品なのです。
当たり前の話ですが、やはり伊勢志摩では淡水真珠は養殖していないというのが事実です。
しかし考えてみますと、国産牛をメインに扱っている焼肉屋さんが低価格の外国産も扱っているように、国産の真珠をメインに扱う販売者様が外国産の真珠を扱うのは至って普通です。
ただ、三重県伊勢志摩英虞湾というだけでもかなりのブランド力がありますので、少し消費者側の誤解も生じてしまうのではと思いました。
この点、淡水真珠を見ていると「淡水真珠は中国産です」と説明をしてくれる店員さんもいましたので、現地の販売されている方はしっかり区別して誤解が生じないよう販売している印象でした。
まとめ
三重県伊勢志摩の英虞湾では海水真珠のアコア貝を主に養殖しているのであって、現地で販売されている淡水真珠は別の場所から取り寄せたものです。
三重県伊勢志摩英虞湾というブランド力が強く、消費者の誤解を招きかねない情況が若干生じていますが、正しく真珠を理解する事で、価値を再認識することが出来ます。