真珠科学研究所の鑑別書には、オーロラロゼという種類の鑑別書がありますが、このロゼに対して誤解している方が多数おられます。そこで今回は、オーロラロゼ真珠ネックレスの真相と、今注目があつまりつつあるオーロラロゼ真珠のグレードに関して解説していきます。
オーロラロゼとは?
オーロラロゼとは、真珠の鑑定機関である真珠科学研究所が一定のグレードの真珠に関して発行する真珠鑑定鑑別書の事です。実際アコヤ真珠の鑑定書だけでも約10種類ほどの種類があるので初めて知る方は難しいと思いますが、それぞれ特徴を兼ね備えています。
真珠科学研究所のアコヤ真珠鑑定書は、大まかに言って
①サイズ
②色味
③テリ
④傷
⑤形状
などによって取得できる名称の鑑別書が異なります。鑑別によりそれぞれフォーカスされている点が違うとみても良いかもしれません。
今回オーロラロゼ真珠に関しては、
①サイズ(制限なし)
②色(ブルー系以外制限なし)
③テリ(真珠科学研究所の定める最強であること)
④傷 (特に記載なし)
⑤形状 (特に条件なし)
となっています。
簡単に言えば、テリにフォーカスしているが、花珠のような傷や形状に関する要求はしないというグレードです。傷に関しての条件は記載されていませんが、実際には加工傷に関してはかなり厳しくチェックされ不合格になることが多いです。
ロゼ真珠の色味に関する誤解
オーロラロゼ真珠と聞くと、ピンクを象徴するようなイメージが強いかと思います。実際に真珠科学研究所のホームページでも、ピンク干渉色がひときわ強く出ているものに関する象徴のようなイメージです。他サイトでも基本的にはこの真珠科学研究所のホームページを引用しています。
ただ、この情報はかなり古く、今現在は若干異なります。
確かに最新のカタログをみても、ピンクの象徴である(ロゼ)と命名したと記載されているのですが、テリが強いときにピンク等の鮮やかな光彩を放つと記載されています。細かいかもしれませんし、そこまで一文一文を注視する必要はありませんが、要するにテリが強い真珠はピンク以外の干渉色も出現するという事です。
基本的には、ピンク干渉色かグリーン干渉色になります。
なので、このテリにフォーカスされたオーロラロゼ真珠の鑑別書は、ピンク干渉色だけに限らず、グリーン系の干渉色にも発行可能です。
今現在多くの消費者は予算の関係上花珠真珠が購入できず、ワンランク下のロゼが市場に出てきているので検討される方も増えてきています。ただ、ロゼって何?花珠とどう違うのかとネットで検索して、ロゼ真珠がピンクの象徴と知り、ピンクが強いネックレスは欲しくないと除外する方が多数おられます。
もう一度整理しますが、オーロラロゼ真珠の鑑別書はピンク系に限りませんし、例えば無調色の真っ白なパールにも発行可能です。
実際に業者間では、オーロラロゼはピンクでなくても取得できるというのはもはや常識です。
オーロラロゼ真珠シリーズ当店の販売事例
当店では以下のような無調色でグリーン系のオーロラロゼを鑑別取得して販売した事例がございます。
また無調色ではないけれども、薄いピンクのパールにももちろんオーロラロゼの鑑別書は発行可能です。
実際に聞いてみた
真珠科学研究所の方とお会いする機会があるので実際に上記の真相を聞いてみましたが、やはりグレードの問題であって色の問題ではないことの回答をいただいております。またホームページの記載も古いもので、今後更新されると思われます。
ぜひオーロラロゼに関する正しい理解が広まり、オーロラロゼの鑑別書付を選択される方が一人でも増えることを願っております。
オーロラロゼ真珠(テリ最強とはどの程度)
オーロラロゼ真珠鑑別書が色ではなくテリにフォーカスされているのは十分お判りいただけたと思います。しかし、この真珠科学研究所が定める「テリ最強」とは具体的にどのようなテリ品質なのか気になるところです。
簡単に言ってしまえば、最高品質シリーズであるオーロラ花珠と同じ基準と考えられます。
そして、真珠科学研究所の定める「テリ最強」という基準には、実際には2ランク存在します。
①テリ最強(文字通りの記載)
②テリ最強(テリ最強の中でも際立っているもの・更に一段とテリが素晴らしいもの)
2段間存在している理由は私にもわかりませんが、真珠というのは個体差が大きく数値や言葉などで判別するのは非常に難しいです。仮に数値化して6段階評価するとすれば、オーロラロゼは4~6点くらいの評価になります。
ただ4~6点では見た目にかなり大きな差が出てしまうため、消費者から見れば同じロゼの鑑別がついているのにグレードが全然違うとなってしまうわけです。それで、5点や6点の物には更に上のグレードの鑑別書がつけられますよ、という事にしているのかと思われます。(推測です)
それで、オーロラロゼには実際には2種類の鑑別書があり
①オーロラロゼ
②テリに特化したオーロラロゼプレミアム
が存在します。
オーロラロゼプレミアムについては以下の記事をご覧ください↓↓
オーロラロゼプレミアム徹底解説【※真珠の新たな輝き】Rose Premium
オーロラロゼ真珠の傷具合
傷に関しては比較的緩い傾向にありますが、鑑別書記載で「少」表記のロゼが市場に出回っていることが多いかと思います。この「少」表記というのは、実際にはかなり少ないです。どちらかと言えば目立ちやすい傷というよりは加工傷(白くなったりする現象)や目に見えない部分に関してはかなり厳しいイメージです。
綿密に検査をしているので、形状が悪かったり傷があったとしても合格することもありますが、逆に目に見えない部分(真珠層内部や核の状態)で落ちてしまう場合が多い印象です。
なので、総合的にコストがかかり販売価格も上昇するイメージですが、テリが強く高品質のロゼを選んでおけば花珠と同じような質感で十分満足いただけると思います。
オーロラロゼが花珠で合格する?
真珠科学研究所オーロラロゼの基準は非常に厳しいため、形状さえ綺麗に整ったロゼ鑑別付きネックレスであれば「花珠」として認められる可能性があります。もちろんその花珠は真珠科学研究所の「オーロラ花珠」ではなく、他社基準の花珠真珠です。
花珠というのは発行する鑑別機関によって基準が違うので、真珠科学研究所以外の会社で鑑別を行った場合、オーロラロゼは花珠として合格する可能性があります。
ですから、花珠真珠を検討している方が「オーロラロゼ真珠」鑑別付きを検討しても全くもって問題ありません。
ある程度オーロラロゼの鑑別付きネックレスがどんな感じかお判りいただけたと思います。でもグレードの幅が広いだけあって、実際に値段の幅も様々です。単にオーロラロゼ鑑別書の有無や、値段だけを判断して決めるのは非常に浅はかです。
検討される際には、値段だけで判断をするのではなく信頼できるお店から購入することをお勧めします。
まとめ
最後に完結にまとめますと、オーロラロゼ真珠は真珠科学研究所が定める「テリ最強」の基準にかなった真珠ネックレスに対して発行される鑑定鑑別書です。消費者間で干渉色の色味に関する誤解がありますが、実際には無調色やグリーン系干渉色のパールにも適用でき、花珠が買えない消費者に取って選択肢が増える機会となります。
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