パールが著しく値上げした現在、真珠ネックレスを選ぶのは難しいと感じておられるかもしれません。相場がぐちゃぐちゃになってしまった今、何を選べばよいのでしょうか?
今回は、今すぐ「真珠ネックレスを購入したい!」と思っておられる方に、当店独自の最新情報をお届けします。
シーンに合わせて選ぶ・真珠ネックレスの長さ
真珠ネックレスを着用する機会は沢山あります。
冠婚葬祭目的・普段使い目的など。
本題に入る前に、ある程度シーンに合わせて最適の長さをまず知っておきたいものです。
何でもそうですが、全くの無知というのは後々に影響します。
①長さの種類
真珠ネックレスの長さは、大きく分けて3種類ほどです。
「チョーカー」と呼ばれる一般的な一連ネックレスで、長さは40㎝(留め具を付けて42-43㎝程)
この「チョーカー」ネックレスは、結婚式や慶弔までどんなシーンにもご着用いただけます。特に冠婚葬祭ではチョーカーネックレスが一番人気で標準の長さです。
★通常長さのネックレスは「チョーカーネックレス」と覚えてください。
それに加えてロングネックレスは、長さも60㎝・80㎝・120㎝など様々です。
イメージとしては、60㎝は通常の1.5本分の長さ。
80㎝は2本分でクラスプ付きなら首に2連にして巻ける長さ。
120㎝なら3本分で2連から3連まで対応できるアレンジ可能な長さとなります。
ロングは華やかなシーンOK・悲しみはNG?
基本時に〇〇はNGという事はございませんが、日本の傾向からすればロングネックレスは入学式や結婚式など華やかな席にも対応できますが、慶弔ではロングネックレスの言葉や響きに関してネガティブなイメージがあるので控えるようにしたいものです。
特に慶弔では周りの目やマナーに関しても気になるところです。
自分だけ場違いな格好をしてしまっては、恥ずかしい思いもするかもしれません。
慶弔で使用できるパールサイズに関しては一般的には控えめな7-8㎜程と言われていますが、今は8.5-9.0㎜・9-9.5㎜も検討されています。
ロングネックレスを着用される方はまずいませんが、パールサイズに関しては以前より寛容になってきているイメージです。
★慶弔も含めて検討する場合は「チョーカーネックレス」一択
真珠ネックレスの選び方②色
真珠ネックレスを選ぶにあたり、色も重要になります。
シーンごとにまとめましたので表をご確認ください。
色/シーン | 喜びの席 | 悲しみの席 | 普段使い |
無調色ホワイト | 〇 | 〇 | 〇 |
ホワイトピンク | 〇 | 〇(濃すぎないピンク) | 〇 |
薄いグレーブルー | 〇 | 〇 | 〇 |
濃いグレーブルー | 〇 | 〇 | 〇 |
黒系 | 〇 | 〇 | 〇 |
マルチカラー | 〇 | × | 〇 |
特に細かい決まりはございませんが、悲しみの席ではピンク色が強すぎるようなアコヤ真珠や、マルチカラーなどのカラフルな色合いは避けるようにしたいものです。
色別で着用できるシーンをまとめましたが、意外にも忘れてはいけない点として、その色が自分の肌に合うかどうかです。
特に黒真珠などは着用する人を選びますので、自分が向いているかどうかは店頭などで試着して確かめるようにしましょう。
★1セットで全て対応させるなら、「チョーカー」ネックレスのホワイトかホワイトピンクだけで十分です。
他のネックレスは、また予算が出来てから検討しても良いかもしれません。
例えば20万程予算が確保できる場合、時々10万で1セット・のこりの10万でもう一セットグレー系などと検討される方もいますが、初めて購入される場合は、20万の予算を1セットに使う方が賢明です。
真珠の種類の選び方
真珠の長さや色に加えて、真珠の種類を選ぶ必要があります。
真珠の種類だけでも、アコヤ真珠・淡水真珠・黒蝶真珠・白蝶真珠など様々です。
それぞれに特徴はありますが、冠婚葬祭目的で初めて真珠ネックレスを購入される方の場合、90%はアコヤ真珠を選択されます。
真珠の種類で色々悩む必要はありません。初めてで冠婚葬祭目的ならアコヤ真珠1択です。
あこや真珠の色
あこや真珠にも色がある事を覚えておきましょう。
ホワイトピンク→一般的な染めていない調色真珠(ほとんどがこちら)
ホワイト系→無調色ではないけれど、白いパール。(無調色同様数は少ない)
無調色ホワイト→調色工程を抜いた真っ白なパール(若干クリームの場合もあり)
コバルト染め→真珠核を色付けする事で、黒やグレーやブルー系の色を再現可能。
ナチュラルブルー→泥が侵入する事でブルー色に染まった天然色のパール。
色々ありますが、アコヤ真珠で黒い物はすべて染です。
ここまでで、どのサイトでも入手できるような情報を書いてきました。
冠婚葬祭目的で真珠ネックレスを選んでいく場合、「アコヤ真珠・チョーカーネックレスのホワイトやホワイトピンク系」を1セット買えば十分対応できることがお分かりいただけたと思います。
次の項目からは当サイト独自視点で選び方を解説していきます。
冠婚葬祭目的で真珠ネックレスを選ぶポイントと多くの方が購入されているネックレスを紹介いたします。
真珠ネックレスの選び方③予算
決めるべき項目は山ほどあるように感じますが、もし冠婚葬祭用に真珠ネックレスを選ばれるのであれば、選び方は非常に簡単です。
まず初めにクリアするべき項目は、
確保する予算です。
この予算は本当に重要です。
そして予算次第では、せっかくイメージしていたのに諦めなくてはいけないという事態も発生します。
ですので、まずは確保できる予算を明確にしてください。
冠婚葬祭用アコヤ真珠ネックレスで必要な予算。
8.0-8.5㎜ | 8.5-9.0㎜ | 9.0-9.5㎜ | |
ホワイト系アコヤ真珠 |
15-30万 |
15-35万 |
30-50万 |
アコヤオーロラ花珠 | 40-80万 | 50-100万 | 80-150万 |
もちろんこれより安い価格でも検討可能ですが、パールを購入するのが初めての方は最低でも確保しておきたい金額です。(安いパールの品質は後述します)
予算が厳しい場合は花珠以外の8.0-8.5mmか8.5-9.0㎜
2022年からパールが高騰してしまい相場がぐちゃぐちゃになりました。以前はちょうどよい価格帯で花珠の8.5-9.0㎜が買えましたが、もう過去の話です。
以下の記事も参考に⇓
以下のデータを見ると、以前はかなりの方が8.5-9.0㎜のサイズを手にされていますが、2022年以降は予算的に難しい方が7.5-8.0㎜から8.5-9.0㎜の範囲で選択されるようになってきました。
2024最新の傾向⇑
現在のねらい目は、
①花珠鑑別書が付かない8.0-8.5㎜や8.5-9.0㎜で18-25万程度の価格帯。
です。
もちろん予算が確保出来る方は40万以上の花珠真珠を検討出来ます。
真珠の価値を初心者向けに解説
真珠の価値を理解すれば、なぜある程度の予算が必要で、花珠が支持されるのかも理解できます。
真珠の価値は、テリ・形・キズ・巻・色・サイズなど、こちらも様々です。
簡単に説明しますと、高いパール程テリも良く傷も少なく高級です。
でもパールサイズがアップするとその分値段もアップするので、同じ品質を確保するには予算も上げる必要があります。
初めて購入される方が心配されるのが「品質」(特に傷)です。
適正な判断が出来なければ、プロから判断して必要以上の金額を出している事になるかもしれないからです。
★高いのに傷が多かった・高いのにテリがなかった。
もちろん初心者にとって自分の買ったネックレスがテリがあるのか無いのか?傷が少ないのか多いのかもわからないかもしれません。
でもこれら分からない部分も含め、ほぼ全ての心配を解消するのが、「オーロラ花珠」鑑別書つきネックレスです。
オーロラ花珠鑑別書を発行している真珠科学研究所に関しては、以下の記事も参照できます。
満足度NO1・返品率ほぼゼロ
「オーロラ花珠」の宣伝ではございませんが、一番満足度が高くて不満も無いのがオーロラ花珠です。
正直な所、ここまでの品質があれば、もう他を薦める必要はないかなと思う程です。
それくらい人気があって扱いやすい商品ですので、初めての方で冠婚葬祭用には間違いなく「オーロラ花珠」ですが、値上げに伴い予算オーバーになる場合は判断が難しくなります。
冠婚葬祭で選ばれるオーロラ花珠ネックレスはこんな感じです。
オーロラ花珠がどのような感じか、動画に収めましたのでご覧ください。
オーロラ花珠が買えない場合
パールがあまりにも高騰しているので、予算が足りない方が増えてきています。そのような方向けに紹介したいのが、当店で販売している「オーロラ花珠の鑑別書は付かないけれど、テリや巻きは同じ品質」シリーズです。
花珠以外の鑑別書が付いている場合もありますが、付いていなくても花珠と並べた画像をアップしているのでテリが良い事が直ぐにわかります。
このシリーズは花珠に比べて少し傷はありますが、それでも着用すれば目立たないような傷となりますので大変お得です。
パールはあと何年で以前の価格に戻るのか、私にもまだ検討も付きませんが、オーロラ花珠が予算不足の場合は一旦諦め、少し安めのパールを買ってこの後書きますPS加工を施すのがベストな選択となります。
経年劣化対策!?輝きを長続きさせるマイクロパーマネントとPS加工
お店によっては、聞いたことのないマイクロパーマネントやPS加工という技術について記載されている場合があります。
マイクロパーマネントは真珠科学研究所が実施しており、PS加工はその他の業者が実施しております。
加工法が若干違うようですが、どちらも共通点として「新品当時の輝きが長続きする」というものです。
最近のアコヤ真珠ネックレスは、当年物と呼ばれる短期間養殖で加工される真珠がほとんどです。
それが原因で以前よりも劣化しやすくなっており、しっかり選ばないと数年でテリが無くなることがあります。
これは、オーロラ花珠であっても同じ事です。
あまりにも安いオーロラ花珠や特価品は、テリが弱くなっている商品の可能性もありますので注意が必要です。
そうでなかったとしても数年で劣化する可能性があるとするならば、マイクロパーマネント加工やPS加工を実施しておくと輝きが長持ちする事になりますのでデメリットはございません。
大体7000~1万円程度で加工は可能ですが、ネックレス本体は何十万出して購入するのですから、プラス1万で劣化に強くなるのは大変お得なサービスと言えます。
加工をした後でも本物の真珠としっかり認識されますので、安心できます。
PS加工の紹介ページでは、60倍ほど強くなると書いてあります。
口コミではテリが弱くなったという声も聞きますが、当店ではかなりの数を加工して一度もその様な経験をした事はございません。
もしそんな事態が発生したら、絶対におすすめしません。
PS加工に関しては以下の記事もご覧ください↓
もっと予算がある場合
中にはもっと予算がある方も一定数おられる事でしょう。
その方には、オーロラ花珠よりもう少しテリがある「オーロラ天女」鑑別付きネックレスを購入しましょう。
品質はほとんど同じでも、テリと巻き方が少し違うので、より高品質なネックレスが購入できます。
予算が余ってしまったときの鉄則は、「予算はなるべく使い切る事」に限ります。
場合によっては数万の違いが品質に影響してくる事もございます。
オーロラ天女の動画もご覧ください。
★オーロラ天女8.5-9.0㎜の予算は、100万以上を確保する事で良いものが手に入る可能性があります。
上には上のクラスが存在します。真珠は奥が深いので、あまり調べすぎると買えなくなってしまいます。
以下の記事は、花珠真珠ネックレスを選ぶのに参考に出来ます。
予算を提示する事のメリットデメリット
予算が決まっている場合、お店側に予算を提示する方法も活用できます。
ただ多くの方は、予算を言いたがらないのが実状です。
予算を言ってしまえば、その分利益をお店側が確保するのではないかと心配するからです。
本当は16万なのに20万で販売とかするんじゃないですか?という事ですね。
そのように感じるのは十分察しておりますが、結論から申し上げますと、お店側も予算をお伺いする事でどのような人かを観察しています。
気持ちの良い取引が出来る人には良いものを薦めたいと思うのは自然な思いです。
良い品を紹介しているのに疑いの気持ちがあまりにも強い人や、値引き交渉などをしつこくしてくる人には、お値引きが出来たとしても応じない可能性があります。
時には数万程の値引きを期待される方もおられます。
真珠ネックレスの購入は、決して安い買い物でない事は承知しておりますが、お店側にも限界がある事をご理解下さい。
購入後のアフターケアなども含め、お店側と長い事お取引をする事となりますので、そのことも含めて最適なネックレスを選んでいただければと思います。
まとめ
真珠ネックレスをフォーマル用途で購入する場合、分からない方は予算に合わせて大体10-20万くらいで選ぶのが現在のトレンドです。
もちろん好みに合わせて他の選択肢を考慮する事も可能ですが、後悔しないためにもある程度の予算をしっかり確保することが重要です。